株価と経済 2009 6 7

 普通は、「経済が回復したから、株価が上昇した」と言われます。
しかし、逆もあると思います。
株価が回復したから、経済も好転するというケースです。
 よく言われるのが、株価が上昇すれば、
富裕層の心理も好転するということです(資産効果)。
(株価が底割れしていく状況では、
いくら金持ちでも、買い物をする気分にはなれないでしょう)
 もうひとつ考えられるのは、経営者の心理でしょう。
自社の株価が下落を続ける状況では、心理的に暗くなります。
心理的に暗くなれば、経営判断も暗くなると思います。
(経営者によっては、株価は、経営の成績表と考える人もいるでしょう)
そういうわけで、株価が好転すれば、経営者の心理も好転するでしょう。
 株価上昇は、単に投資家だけでなく、
富裕層や経営者にも、影響を与えるでしょう。
 もちろん、本当は、国民全員の景気回復を目指すべきです。
しかし、いっぺんに全員の経済を好転させることは困難です。
最初に、富裕層や経営者を好転させ、次に小金持ち、
その次に中流階級という順番にならざるを得ないのです。
 このように書くと、多くの人から反発があるかもしれません。
この度の金融危機で、国民生活が苦しくなっているのは、重々承知しております。
 しかし、いきなり、大きな歯車を動かすのは無理です。
最初は、小さな歯車を動かして、徐々に、その歯車を大きくしていくしかないのです。
 なぜ、このような苦渋の経済政策を書くかといえば、
これが、一番、お金がかからない経済政策だからです。
(政府の財政力に余裕があれば、こうした経済政策は考えません)

金持ちの効用 2009 2 7
 いろいろな政策が浮かぶたびに、
それを「金持ち優遇だ」と批判する人たちがいます。
 しかし、そういう批判をする人たちは、
経済というものを知らない、経済音痴です。
 経済政策の最初は、
金持ちに気前よくお金を使ってもらうことです。
絶対に避けなければならないのは、マネーの退蔵です。
 今や、庶民でも買えるようになった薄型テレビ。
しかし、薄型テレビが市場にデビューした頃は、
「いったい誰が買うのか」と思うほど、高額な商品だったのです。
 誰が買ったと思いますか。
最初は「金持ち」が買い、次に「小金持ち」が買うことによって、
量産効果が出て、次第に製品価格が低下し、
庶民にも買えるような値段になったのです。
 金持ちの効用、
つまり、いかに金持ちをうまく利用するかを考えるべきです。
そういう発想がないのが残念です。
 貧乏を愛せば、貧乏になります。
全員で貧乏を愛せば、その国が貧乏になります。
















































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